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遺産分割で困る前に考えたい「土地の出口」

遺産分割で困る前に考えたい「土地の出口」 | 不動産相続・売却の専門コラム

「土地は財産だから、子どもに残しておけばいい」

そう考える方は多いと思います。

でも、土地を残すことだけを考えて、その土地を将来どうするのかまで決めていないケースは少なくありません。

私は土地の相続を考えるなら、「誰に渡すか」と同時に、その土地の出口まで考えておくことが大切だと思います。

 

■「土地を残す」がゴールになっていませんか?

預金なら、家族で分けるイメージは比較的しやすいでしょう。

ところが土地は違います。

例えば子どもが3人いたとします。

親としては、

「3人で仲良く決めてくれればいい」

と思うかもしれません。

ところが実際に土地を受け取る側には、それぞれの生活があります。

地元に住んでいる人。

遠方に住んでいる人。

土地を残したい人。

土地を必要としていない人。

同じ家族でも、土地に対する考え方が同じとは限りません。

 

 

■親が残したものだから、簡単には決められない

もう一つ難しいのが、気持ちの問題です。

子どもからすると、

「お父さんが大切にしていた土地だから……」

「お母さんは残してほしかったのかな……」

と考えてしまうことがあります。

親が何も伝えないまま土地だけを残すと、

子どもたちは土地の価値だけではなく、親の気持ちまで想像しながら判断することになります。

これが意外と大きな負担になります。

 

 

■だから「出口」を話しておく

ここでいう土地の出口とは、難しい話ではありません。

「この土地は将来どうしたい?」

ということです。

自分で使い続ける。

家族が使う。

誰かに活用してもらう。

必要としている人へ引き継ぐ。

土地を整理して、別の形で家族に残す。

大切なのは、どれが正解かではありません。

選択肢を家族が知っていることです。

 

■「売るか残すか」だけで考えない

土地の出口というと、すぐに

「売却する話?」

と思われるかもしれません。

そうではありません。

まず考えたいのは、

この土地は、これから家族にとってどんな存在になるのか。

ということです。

使う土地なら残す意味があります。

大切にしたい土地なら、その気持ちを子どもに伝えておく。

一方で、誰も使う予定がなく、管理する人も決まっていないなら、その状態をこの先も続けるのか一度考えてみる。

それだけでも十分です。

 

 

■ 家族会議は「相続が起きてから」では遅いかもしれない

相続が起きてから初めて、

「この土地どうする?」

と兄弟で話し合う。

それよりも、

親がいるうちに、

「この土地、将来どうしたらいいと思う?」

と話しておく方が、ずっと自然です。

親の考えも聞けます。

子どもの本音も聞けます。

そして何より、

土地について家族全員が初めて考える日を「相続の日」にしなくて済みます。

 

 

■土地の「入口」より「出口」を考える

土地を買うときは、

「何に使うか」

をよく考えます。

ところが相続では、

「誰に残すか」

ばかり考えてしまいます。

本当は、その先も大切です。

誰が使うのか。

誰が管理するのか。

そして、いつか使わなくなったらどうするのか。

土地は、残した瞬間に終わる財産ではありません。

次の人の暮らしの中でも続いていきます。

だからこそ、遺産分割で家族が悩む前に、

「この土地の出口をどうする?」

そんな話を一度、家族でしてみてはいかがでしょうか。

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