2026.10.23
自分では使わない土地を、必要とする人がいるかもしれない
「この土地、もう誰も使わないんだよね。」
土地のご相談を受けていると、そんな言葉を聞くことがあります。
子どもは農業をしない。
自分もこれから使う予定はない。
すると、その土地はいつの間にか、
「使い道のない土地」
という扱いになってしまいます。
でも、本当にそうでしょうか。
■「自分が使わない」と「誰も使わない」は違う
ここが今回、一番お伝えしたいことです。
自分や家族に使う予定がないと、
「この土地には使い道がない」
と思ってしまいがちです。
しかし、それはあくまで自分たちから見た土地の姿です。
土地は、見る人が変われば意味も変わります。
ある人にとって必要のない土地が、別の人にとっては探していた土地かもしれません。
■たとえば「空いている駐車場」と同じです
自宅に車が1台しかないのに、駐車スペースが3台分あったとします。
自分から見れば、
「2台分は使っていない場所」です。
でも、近所で駐車場を探している人から見れば、
「使わせてほしい場所」になるかもしれません。
土地も同じです。
持っている人の使い道と、必要としている人の使い道は違います。
ここに、土地を考える面白さがあります
■「何に使える?」から考えてみる
土地を見るとき、
「売れるか、売れないか」
から考える必要はありません。
まず、
「この土地、誰かだったら何に使うだろう?」
と考えてみる。
このくらいから始めていいと思います。
自分では何も思いつかなくても、
違う立場の人が見ると、別の見方が出てくることがあります。
昔から所有している土地ほど、
所有者にとっては「いつもの土地」です。
だからこそ、自分ではその特徴に気づきにくいこともあります。
■土地は「持ち主の事情」だけで価値が決まるわけではない
子どもが使わないから価値がない。」
「農業をやめたから必要ない。」
「何年も使っていないから、これからも使い道はない。」
そう決めてしまうのは、少し早いかもしれません。
大切なのは、
自分が必要としているかではなく、その土地を必要としている人がいるか。
という視点です。
これは、土地を手放すかどうかとは別の話です。
残すにしても、活用するにしても、まずは土地を違う角度から見てみる。
それだけでも選択肢は変わります。
■ 「いらない土地」ではなく「まだ役割が決まっていない土地」
私は、使っていない土地をすぐに
「いらない土地」
と考えない方がいいと思っています。
むしろ、
「次の役割がまだ決まっていない土地」
と考えてみてはどうでしょうか。
今まで家族のために使ってきた土地が、
これからは別の誰かの役に立つかもしれない。
そう考えると、土地の見え方が少し変わってきます。
■土地を見直すときは「誰の役に立つ?」と考えてみる
土地の将来を考えるとき、
「うちは使わないからどうしよう」
だけで終わらせず、
もう一つ質問を加えてみてください。
「この土地を必要としている人はいないだろうか?」
自分では使わない。
子どもも使わない。
だから価値がない。
とは限りません。
土地には、持ち主がまだ気づいていない役割が残っていることがあります。
自分では使わない土地を、必要としている誰かがいるかもしれない。
その視点を持つことが、土地のこれからを考える新しいスタートになるのではないでしょうか。