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あと10年、この農地を管理できますか?

あと10年、この農地を管理できますか? | 不動産相続・売却の専門コラム

農地を持っている方に、一度だけ考えていただきたいことがあります。

「この土地を、あと10年、自分で管理できますか?」

今年できるかどうかではありません。

5年後、10年後もできるか。

農地の将来を考えるとき、実はここがとても大切です。

 

■今できているから、10年後もできるとは限らない

今は自分で草を刈れる。

農地まで車で行ける。

何かあればすぐに見に行ける。

だから、

「まだ大丈夫」

と思ってしまいます。

でも10年という時間は、思っている以上に長いものです。

70歳の方なら80歳に。

75歳の方なら85歳になります。

土地は10年後も同じ場所にあります。

でも、管理する人の体力や生活は変わっていきます。

 

■農地の管理には「定年」がありません

仕事なら、退職する時期があります。

車なら、運転をやめる時期を考えることがあります。

ところが土地は、

「何歳になったら管理をやめる」

という区切りがありません。

そのため、

毎年なんとなく管理を続けてしまいます。

今年も草を刈る。

来年も草を刈る。

気づけば5年。

そして10年。

問題が起きていないうちは、それでもいいかもしれません。

しかし、ある日突然、

「もう自分ではできない」

という時が来る可能性があります。

 

■一番困るのは「できなくなってから考える」こと

体力が落ちてから。

車に乗れなくなってから。

遠くまで行くのが大変になってから。

そこで初めて、

「この農地、これからどうしよう」

と考え始める。

これでは、土地の問題と自分自身の問題を同時に考えなければなりません。

気持ちにも時間にも余裕がなくなります。

だから私は、

まだ自分で管理できている時こそ、土地の将来を考えるタイミングだと思います。

 

■「あと何年ならできるか」で考えてみる

「この農地を一生持つか?」

と聞かれると、答えるのは難しいものです。

そこで質問を変えてみます。

あと3年なら管理できそうですか?

あと5年ならどうでしょう?

あと10年なら?

こう考えると、自分と土地との付き合い方が少し具体的になります。

そして、

「自分が管理できなくなったら誰がやるのか」

も考えてみてください。

子どもでしょうか。

兄弟でしょうか。

誰かにお願いするのでしょうか。

もし、すぐに顔が浮かばないのであれば、

それは土地の将来を考え始めるサインかもしれません。

 

■土地より先に「自分の10年」を考える

農地について考えると、

「いくらになるのか」

「残した方がいいのか」

という土地の話から始めがちです。

でも、順番を逆にしてみてください。

10年後、自分はどんな暮らしをしていたいのか。

休日に草刈りへ行っているのか。

土地のことを気にしながら暮らしているのか。

それとも、

土地の管理から離れて、もっと自由に時間を使っているのか。

土地の将来は、自分の将来と一緒に考えるものです。

 

■元気な今だから、選べる

農地を持ち続けることが悪いわけではありません。

自分で使う。

家族が使う。

これからも大切に管理していく。

それも立派な選択です。

ただ、

「今まで持っていたから」

という理由だけで、これからの10年まで決めてしまう必要はありません。

今なら、家族と話すこともできます。

土地について調べることもできます。

これからどうするかを、ゆっくり考えることもできます。

選択肢があるうちに考える。

それが大切なのです。

 
 
■10年後の自分から、今の自分へ

最後に、少し想像してみてください。

10年後の自分が、今の自分に一言伝えられるとしたら、

何と言うでしょうか。

「残しておいてよかった。」

かもしれません。

それとも、

「元気なうちに考えておけばよかった。」

かもしれません。

農地の整理は、急いでする必要はありません。

でも、

考え始めることまで先延ばしにする必要もありません。

「あと10年、この農地を管理できますか?」

まずは、その問いから土地の将来を考えてみてはいかがでしょうか。

 

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