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兄弟3人に農地を残したらどうなる?

兄弟3人に農地を残したらどうなる? | 不動産相続・売却の専門コラム

「子どもが3人いるから、農地も3人に平等に残してあげたい」

親としては、とても自然な考え方です。

でも、ここで一度考えてみてほしいことがあります。

3人に平等に残すことが、本当に3人のためになるのでしょうか。

土地は、現金とは少し違います。

900万円なら300万円ずつ分けられます。

でも、農地はそうはいきません。

 
■10年後の3人を想像してみてください
 

今は仲の良い3人兄弟でも、10年後にはそれぞれ違う生活をしています。

長男は地元に住んでいる。

次男は遠方で仕事をしている。

長女は結婚して別の地域で暮らしている。

そんな3人に、親から農地が残されたとします。

長男は、

「親が残した土地だから持っておきたい」

と思うかもしれません。

次男は、

「自分は使わないから整理したい」

と考えるかもしれません。

長女は、

「土地は残してもいいけれど、管理まではできない」

と思うかもしれません。

誰が正しい、間違っているという話ではありません。

生活が違えば、土地に対する考え方も違って当然なのです

 

 

■ 問題は「土地」より「3人で決めること」

農地を残すと、

子どもたちはその土地について何度も判断することになります。

このまま残すのか。

誰が管理するのか。

費用はどうするのか。

将来使うのか。

それとも手放すのか。

一人なら自分で決められることでも、3人になると話し合いが必要になります。

親としては、

「財産を3人に残した」つもりでも、「3人で考え続けなければならないもの」を残してしまうこともあるのです。

 

実は、ここも大切です。

仲がいいことと、土地について同じ考えを持つことは別です。

兄弟仲が良くても、

「残したい」

「売りたい」

「使いたい」

「管理できない」

という意見は普通に分かれます。

だから、相続してから子どもたちに考えてもらうより、

親が元気なうちに一度話してみる。

それだけでも大きく違います。

 

■「平等に残す」以外にも考え方はある

相続を考えると、

「3人いるから3人に同じように」

と考えがちです。

でも、本当に考えておきたいのは、

誰に何を残すかではなく、子どもたちが受け取ったあと困らないか。

ということです。

そして、もう一つ。

その農地を、

「昔からある農地だから」

という理由だけで判断しないことです。

今の土地の状態や周辺の変化を知ってみると、親が思っていたものとは違う可能性が見えてくることもあります。

 

■ 親ができるのは「決めること」ではなく「話すきっかけを作ること」

「この土地、将来どうしたい?」

一度、子どもたちに聞いてみてください。

意外と、

「自分はいらない」

「お兄ちゃんが使うと思っていた」

「そんな土地があることをよく知らなかった」

という答えが返ってくるかもしれません。

それが分かるだけでも、土地の残し方は変わってきます。

 

 
■3人に残す前に、3人で話してみる
 

土地は残せば終わりではありません。

残された人が、その先を考えていくことになります。

だからこそ、

「3人に平等に残しておけば安心」ではなく、「3人がどう考えているのか」を知ることから始めてみませんか。

土地のことを話すのは、少し面倒に感じるかもしれません。

でも、そのひと手間が、

将来、兄弟3人が土地のことで悩まないための準備になるのです。

 

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