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「とりあえず相続」が一番困る理由

「とりあえず相続」が一番困る理由 | 不動産相続・売却の専門コラム

「とりあえず相続しておこう」が将来の問題を大きくする

土地や農地の相続で、

「今すぐ使うわけではないけれど、とりあえず相続しておこう」

と考える方は少なくありません。

先祖から受け継いだ土地だから。

今すぐ売る理由もないから。

将来、何かに使えるかもしれないから。

そう考えるのは自然なことです。

しかし不動産の現場から見ると、

「どうするか決めないまま、とりあえず相続する」ことが、後々もっとも困る原因になることがあります。

 

 

相続した瞬間から「管理する責任」も引き継ぐ

土地を相続するということは、

財産だけを受け取ることではありません。

固定資産税。

草刈りや除草。

土地の管理。

近隣への対応。

境界の確認。

こうした責任も一緒に引き継ぎます。

特に利用する予定のない土地の場合、

収入を生まないのに、

費用と手間だけが毎年発生する状態になりかねません。

「持っているだけだから大丈夫」

とは限らないのです。

 

 

「とりあえず」が次の相続まで続いてしまう

例えば、

親から土地を相続した50代の方がいたとします。

自分では使わない。

子どもも使う予定はない。

それでも、

「今すぐ決めなくてもいいだろう」

とそのまま所有します。

10年、20年が経過すると、

今度は自分自身の相続を考える年代になります。

つまり、

親の代で決めなかった土地問題を、そのまま子どもの代へ送る

ことになるのです。

問題が解決したのではありません。

所有者の名前が変わっただけです。

 

共有名義になると判断が難しくなる

さらに注意したいのが、

複数人で土地を相続するケースです。

兄弟姉妹で共有すると、

「売りたい人」

「残したい人」

「特に考えていない人」

と意見が分かれることがあります。

一人で所有している時よりも、

土地について何かを決める際の調整は複雑になります。

さらに次の相続が発生すれば、

権利関係がより細かく分かれていく可能性もあります。

だからこそ、

「とりあえず共有で」という判断も慎重に考える必要があります。

 

 

土地は「相続できるか」より「引き継いだ後」が重要

相続の時には、

「誰の名義にするか」

に意識が向きがちです。

しかし、本当に考えたいのはその先です。

誰が管理するのか。

毎年の費用を誰が負担するのか。

将来利用する予定があるのか。

子どもはさらにその土地を引き継ぎたいのか。

ここまで考えて初めて、

その土地を相続する意味が見えてきます。

 

 

相続前なら選択肢を比較できる

土地について考えるなら、

相続が発生してからではなく、

所有者が元気なうちの方が選択肢を整理しやすくなります。

残す。

活用する。

整理する。

売却する。

どの方法が正解かは、

土地や家族の状況によって異なります。

重要なのは、

「とりあえず」を選択肢にしないことです。

今すぐ売る必要もありません。

今すぐ何かを決める必要もありません。

ただ、

現状と将来について家族で話しておくことはできます。

 

土地問題を次の世代へ先送りしない

「とりあえず相続」は、

その場では一番簡単な選択に見えます。

しかし、

土地は相続した後も残り続けます。

税金も。

管理も。

将来の判断も。

そして何も決めないまま次の相続を迎えれば、

今度は子どもたちが同じ問題に向き合うことになります。

相続で大切なのは、

土地を受け継ぐことではなく、土地の将来まで考えて受け継ぐこと。

「この土地を相続した人は、その後どうするのか?」

その問いに答えられない土地があるなら、

相続が発生する前に一度整理してみる価値があります。

土地の問題を次の世代へ先送りしない。

それも、大切な相続対策の一つです。

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